檜枝岐歌舞伎継承を評価 千葉之家花駒座に「森光子の奨励賞」

 
写真上=財団評議員の須田さん(右)から奨励賞の盾などを受ける星座長(中央)、 写真下=花駒座の100周年記念特別公演で情緒あふれる演技を披露した檜枝岐中の生徒

 檜枝岐村で檜枝岐歌舞伎を継承する千葉之家花駒座が2012年に亡くなった女優・森光子さんの遺志を継いで創設された「森光子の奨励賞」に選ばれた。贈呈式が12日、同村で行われた。星昭仁座長が「歌舞伎は伝統継承や観光分野に貢献している。今後も支援をお願いしたい」と述べた。

 奨励賞は15年に、森光子芸能文化振興財団(東京都)が創設した。森さんのように一筋の道を追求し努力を重ねてきたとして、初年は歌舞伎俳優の中村勘九郎さんと中村七之助さんが選ばれた。20年からは森さんの生誕100周年に合わせ、地方の伝統文化の継承団体や個人に賞を贈っている。

 花駒座は、270年以上の伝統を誇る檜枝岐歌舞伎を祭礼の奉納歌舞伎として年2回、村内の国指定重要有形民俗文化財「檜枝岐の舞台」で上演しており、今年で創設100周年を迎えた。檜枝岐歌舞伎は教育振興にも活用され、花駒座員の指導で地元中学生が文化祭で毎年上演している。

 贈呈式は花駒座100周年記念特別公演を前に行われ、財団評議員の須田哲夫さんが星座長に盾などを手渡した。特別公演では檜枝岐中の生徒が「一之谷嫩(ふたば)軍記 須磨浦の段」、花駒座が「奥州安達ケ原 袖萩祭文の段」を披露した。