元男児側、謝罪条件に和解 福島市立小のいじめ問題

 

 福島市の市立小学校で起きたいじめ問題の市や市教委の対応を巡り、いじめを受けた男児(当時)側が裁判外紛争解決手続き(ADR)を県弁護士会示談あっせんセンターに申し立て、市側が元男児側に謝罪などをすることで和解したことが20日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、1月に市教委が設置した第三者委員会が調査報告書をまとめて以降、元男児側は市や市教委などに対して、当時の学校関係者の謝罪や処分などを求めていたが、市などは一部で応じなかったという。そのため「誠実さが感じられない」として、不信感を募らせた。その後、元男児の進路や学習状況などを考慮し、早期の解決を図ろうと、元男児側がADRを同センターに申し立てていた。

 和解の条件には、元男児側が求めた当時の市教委担当者や学校関係者の謝罪の代わりに、市を代表して市長または教育長が元男児に謝罪するほか、関係者の処分を検討することなどが含まれている。

 和解成立を受け、元男児の保護者は「全て納得したわけではないが、子どものことを最優先に考えた。子どもが一番つらい思いをしている。今後はいじめ問題に対して、市全体で取り組んでもらいたい」と話している。