解除後、コメ実証栽培へ 富岡復興拠点、試験栽培で基準値下回る

 

 富岡町は、帰還困難区域内に整備している特定復興再生拠点区域(復興拠点)を巡り、来春を予定している避難指示の解除後、拠点内でコメの実証栽培を始める方針を固めた。試験栽培で収穫したコメを検査したところ、食品の基準値を下回ったことを受けての対応で、25日から始める町政懇談会で町民に伝える。

 避難指示が出された地区でのコメ作りは、試験栽培で食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回れば、本格的な実証栽培に移る仕組みになっている。実証栽培で収穫したコメは、全量検査で基準値以下となれば市場に出荷することができる。

 町によれば、拠点内の農地地権者の約2割が営農再開を希望しており、実証栽培への移行方針は農家の生産意欲の向上につながりそうだ。富岡町の復興拠点は夜の森地区を中心とした約390ヘクタールで、東日本大震災前はこのうち約90ヘクタールが農地だった。