EU次期駐日大使「震災伝承館、学び多い」 福島訪問呼びかけへ

 
高村館長から原発事故の概要などについて説明を受けるパケ次期駐日大使(左から2人目)

 欧州連合(EU)のジャン・エリック・パケ次期駐日大使は24日、本県を訪れ、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを視察した。

 パケ次期大使は「福島を初めて訪れ、地震と津波、原子力災害から立ち直ってきた力に感銘を受けた。伝承館は記憶を伝える重要な施設であり、学ぶことが多い」と述べ、EU関係者らに本県訪問を呼びかけていく考えを示した。

 伝承館で福島民友新聞社の取材に応じた。パケ次期大使は、9月に日本に着任した。欧州委員会では研究・イノベーションの責任者として環境問題や経済課題の解決に取り組んできたことから、東日本大震災の被災地の現状を知ろうと視察を実施した。伝承館では高村昇館長から、震災や原発事故について説明を受けた。

 本県の印象については「一部を見ただけだが、震災という辛い経験が減災、防災に生かされていると感じた」と述べた。今後のEUと本県の関係については「貿易や通商、再生可能エネルギーなどの分野でつながりがあり、EUの科学者や学生が協力して学んでいけると考えている」と指摘。伝承館のほかに、東京電力福島第1原発などを視察した。