浪江のオンライン配車、23年1月から有料化 24年度に商用化へ

 
来年1月5日から有料化するなみえスマートモビリティのワゴン車と宮下氏(右)ら=浪江町

 日産自動車は来年1月5日から、浪江町で実証実験を行う旅客車両のオンライン配車サービス「なみえスマートモビリティ(スマモビ)」を有料化する。2024年度の商用化に向けた最終段階の取り組みとなる。スマートフォンのアプリなどで予約し、町内の運行エリアで乗車できる。乗降場所は約270カ所ある。

 運行するのはワゴン車3台。町役場やJR浪江駅などを中心に四つのゾーンを設け、運賃は大人1人当たり200~800円にした。基本的には中心部のゾーン「1」を発着点に想定しており、郊外になるにつれて運賃が高くなる。ただし小学生以下は無料のままとする。

 夜間は運賃を割り増しとするが、複数回利用すると運賃を割り引く。また震災遺構や漁港などが集まる請戸地区での移動に特化した料金も設定。運賃は「バスより高く、タクシーより安い料金」にしたという。日産によると、計9カ月間の実証実験で1日平均約40回の利用があり、登録者数は町民や来訪者ら964人に上る。

 日産は、過疎地の持続可能な公共交通サービスの構築を目的に、21年度から3年計画で実証実験に取り組んでいる。自動運転や貨客混載、人工知能(AI)技術などを活用している。

 日産自動車総合研究所研究企画部主管の宮下直樹氏は「浪江町民と一緒に、持続可能な公共交通サービスを探ってきた。事業化に向け、料金についても検証していきたい」と話した。今後、ほかの地域への展開も検討しているという。

 日産はスマモビの登録を呼びかけている、登録や利用の相談はスマモビ事務局(電話0240・23・5552)へ。

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