養蚕と観光可能性探る 福島で絹の道シンポジウム

 
養蚕を切り口にした観光について意見を交わすシンポジウムのパネリスト

 福島市の道の駅ふくしまや市内の各温泉観光協会でつくる「市フルーツラインエリア観光推進協議会」は19日、同市のキョウワグループ・テルサホールで「ふくしま絹の道シンポジウム」を開き、市内外の約100人が養蚕文化への関心を高めた。

 県内は県北地方を中心に養蚕が盛んで、協議会は本年度、観光庁の補助を受け、養蚕やハンドクラフトをテーマにした観光の環境整備に取り組んでいる。シンポでは、本県で撮影されたドキュメンタリー映画「シルク時空をこえて」を上映。県史学会の村川友彦会長が「信達地方の養蚕文化の変遷」を演題に講演した。

 また、道の駅運営会社の中山高行さんや福島学院大の木村信綱教授がそれぞれの取り組みについて報告した。パネルディスカッションでは、「シルク時空をこえて」の監督を務めた熊谷友幸氏を加え、県内の養蚕を切り口にした観光の可能性について意見を交わし、県外とつながって多くの人々を巻き込んだ動きに発展させていく重要性を確認した。

 蚕沙や桑など使用来春に新商品発売

 同協議会は、養蚕の副産物である蚕沙(さんさ)(蚕のふんなど)や桑などを使った商品開発に取り組み、試作品を完成させた。来春から道の駅ふくしまで販売予定。

 商品は桑の実や桑茶、蚕沙を使った発泡酒、桑の葉を練り込んだミルククリームの「カイコパン」、桑の枝や実、葉を使ったお茶、蚕のサナギの粉末入り白河高原清流豚のウインナー。

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       養蚕の副産物を活用した商品の試作品