シェフが産地訪問...福島県産食材で上質料理 1月から都内で食事会

本県の質の高い食材や酒を紹介しているテロワージュふくしま実行委員会は、来年1月から2月にかけ、東京都内の有名スペイン料理店などで県産食材を使った食事会を開催する。単に県産食材を使うだけでなく、各店の実力派シェフらが事前に本県を訪れ、生産の現場を目にした上で臨む。上質な料理を通して本県の魅力を首都圏に届ける。
東京都千代田区平河町のスペイン料理店「サンパウ」は、世界で初めてミシュラン七つ星に輝いた女性シェフが監修するスペイン国外唯一のレストラン。この店で料理長を務める赤木渉さんは10月、同実行委員会の北村秀哉さんの招きで本県を訪れ、相馬市や葛尾村などを巡った。1泊2日の行程で、漁業関係者らと会い、食材に対する思いなどを聞いた。葛尾村で生産されている羊肉「メルティーシープ」を口にした時は、肉の軟らかさに舌を巻いた。赤木さんは「見て、感じた食材は思い入れが違う。見たこと、聞いたことを伝えたい」と食事会に向けて意気込む。
同店での食事会は来年1月14日に開かれる。「ふくしまへの旅の始まり」と題し、相馬の魚介類、県産のワインや日本酒などのコース料理が提供される。
食事会について北村さんは「競争が激しい東京の料理人の皆さんが、福島県の食材をどのような料理に昇華させてくれるのか楽しみ。首都圏の方々に食材を知ってもらういい機会」と期待を寄せる。
県内5店舗でも開催
このほか、今回の企画に参加する東京の店舗は、赤坂の日本料理店「乃木坂しん」、目黒区青葉台のフランス料理店「レストラン ル ジャポン」、新宿区荒木町の日本料理店「曙橋 かず」で、いずれも人気店。県内でも「和肴 ごとく」(福島市)など5店舗で「メーカーズディナー」と題した食事会が催される。
概要はテロワージュふくしまのホームページに掲載する。赤木さんらが本県を訪れた際の映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。
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