若松で女性殺害、現場付近に男性遺体 直前「人を殺した」と通報

26日午前1時ごろ、会津若松署に男性の声で「人を殺した」という内容の通報があった。署員が会津若松市行仁町のアパートに駆け付けたところ、室内で30代女性が倒れているのを発見、女性は死亡が確認された。約1時間後には現場近くでマンションから転落したとみられる30代男性が見つかり、死亡が確認された。同署は男性が女性の死亡に関わっている可能性があるとみて、殺人事件として捜査している。
同署は両者の身元確認を進めているほか、27日に女性の遺体を司法解剖し、死因を調べる。
捜査関係者によると、通報者と死亡した男性は同一人物とみられるという。通報段階では女性との関係性なども話していたといい、夫婦の可能性がある。通報は携帯電話からだった。
捜査関係者などによると、女性には首を絞められたような痕があった。女性は布団の上で倒れており、発見当時は室内にほかに誰もいなかった。
現場はJR会津若松駅から南東1キロ余りの住宅街。
アパート住民「争う声聞こえず」
殺害された女性が見つかったアパートに住む男性は「男の人とは何回か顔を合わせたことがあるが、出勤時などにあいさつをする程度。女性の姿は見たことがなく、住んでいるのは男の人だけだと思っていた」とした上で「夜中は特に争うような声などは聞こえなかった。普段もトラブルはなかったように思う」と話した。近くに住む60代女性は「朝、ごみを出しに家を出たらパトカーがいたので驚いた。小さい孫がいるので、近くで事件が起こると怖い」と不安げな表情を見せた。
男性が転落したとみられるマンションに住む50代男性は「朝になって警察が来るまで事件に気が付かなかった。マンションはオートロックではないので中に入れたのだと思う」と話した。