明るい光...浜から願う地域再生 浪江では初日の出ウオーク

 
初日の出に1年の幸せを祈る参加者=1日、浪江町請戸

 新年を迎えた1日、県内各地で初詣の参拝客や初日の出を拝む人たちの姿が見られた。3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がない年明けとなり、新型コロナ禍前の活気が戻りつつある光景が広がった。参拝者らは家内安全や無病息災などに願いを込めた。

 請戸海岸まで5キロ歩む

 浪江町の恒例行事「あるけあるけ初日詣大会」は1日朝、同町の道の駅なみえから請戸海岸までを歩くコースで行われた。参加者は海岸で初日の出を拝み、雲間から明るい光を差し込ませた太陽に1年の幸せと地域の再生を願った。

 午前5時に道の駅なみえに集合した参加者は、まだ暗い道を約5キロ歩いて請戸海岸に到着した。親子連れなどの参加者は、たき火で温まりながら初日の出を迎えた後、大道芸の披露や、プレゼントが当たる餅やミカンの「福ひろい大会」を楽しんでいた。

 実行委員会の横山英輝委員長は「今年は多くの人が参加してくれた。浪江が復興を進め、にぎわいを取り戻しつつあるのだと思う」と述べた。

 大会は1980(昭和55)年から開催されている。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で一時中断したが、2018年に復活した。

 双葉では町産業交流センター屋上開放

 東京電力福島第1原発事故による全町避難が昨年8月に解消された双葉町で1日朝、初日の出を観賞するため町産業交流センターの屋上が開放された。

 町民ら約100人が新年の幸せを祈った。元旦にセンターの屋上が一般に開放されたのは昨年に続いて2回目。

 午前7時ごろ、水平線に浮かぶ雲の切れ間から朝日が漏れ出すと、来場者から拍手が湧き起こった。

 避難指示が解除された地区に自宅があり、いわき市に避難している主婦(72)は「家族みんなで早く帰れるよう初日の出に願いを込めた」と思いを口にした。