天体写真家の藤井旭さん死去 81歳、著書に「星になったチロ」

 
藤井 旭さん

 天体写真家の藤井旭(ふじい・あきら)さんが2022年12月28日午後9時13分、多臓器不全のため郡山市の病院で死去した。81歳。山口市出身で、自宅は郡山市。葬儀は近親者で行う。後日しのぶ会を開く。喪主は妻タカ子(たかこ)さん。

 アマチュアの天体写真家として長年活躍。著書に愛犬との友情をつづった「星になったチロ」など。日本天文学会天文教育普及賞を受賞した。

 白河天体観測所を開設、天文関係人材育成

 藤井さんは西郷村に「白河天体観測所」を開設、県内から多くの天文関係人材を育てた。約60年の親交があった星の村天文台(田村市)台長の大野裕明さん(74)は「つい最近も電話で話したばかり。まさかという思い」と声を落とす。

 大野さんは高校時代に藤井さんと出会い、天体に関してさまざまなことを教わった。皆既月食やオーロラなど、天体現象の撮影に一緒になって取り組んだことは「数え切れないほど」という。

 「私の今があるのは、天文ファンの兄貴的存在だった藤井さんのおかげ。これからは(天国で)期待していた宇宙への旅を楽しんでほしい」と述べた。