容疑者の男「一本道だと思っていた」郡山事故、死者は男女2人ずつ

 

 郡山市大平町の市道交差点で2日夜に乗用車と軽乗用車が衝突し、軽乗用車が炎上して乗っていた4人が死亡した事故で、乗用車を運転し、自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで送検された福島市泉字長滝前の会社員の男(25)が「通ったことのない道路で、(交差する道のない)一本道だと思っていた」と供述していることが5日、郡山署への取材で分かった。

 同署によると、男は「走っている途中で交差点があると分かり、気が付いたら車がいてぶつかった。衝突後に助けようとしたが、炎の勢いが強く近づけなかった」などと話しているという。

 同署は、供述内容や現場の状況などから、男の乗用車は軽乗用車と衝突した際、時速40~50キロほどで走行していたとみて調べている。男の乗用車が走っていた市道の法定速度は時速60キロ以内。

 また同署は5日、死亡した4人のうち残る2人を司法解剖した結果、2人はいずれも男性で死因は焼死だったと発表した。これで死者は男性2人、女性2人と判明した。

 同署は、軽乗用車を所有する郡山市の30代女性の一家と連絡が取れていないことから、4人はこの一家とみて身元の特定を急いでいる。

 事故現場の町会、市に対策を要望

 事故を受け、現場がある郡山市の大平第一町内会は5日、市に事故防止対策を取るよう要望書を提出した。要望書では、現場の市道交差点に「速度落とせ」などの路面標示やカーブミラーを設置するよう求めた。

 伊藤好弘会長が市役所を訪れ、緑川光博建設部長に要望書を手渡した。伊藤会長は「対策を取れば、このような事故は二度と起きないと思う」と話した。緑川部長は「警察や公安委員会と協議しながら対策を検討していく」と述べた。