田村の贈収賄、業者に懲役10月求刑 起訴内容認める

 

 田村市発注の公共工事で予定価格を市職員から入手し、謝礼として飲食接待したとして、贈賄の罪に問われた田村市の建設会社元代表取締役の被告の男(44)=同市船引町船引=の初公判は5日、福島地裁(三浦隆昭裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役10月を求刑し、結審した。

 被告人質問で被告は「(市職員との)付き合い当初は慰労を兼ねて飲食していたが、常態化して感覚がまひしていた」と供述した。

 検察側は冒頭陳述などで、元田村市職員の被告の男(47)=受託収賄と加重収賄の罪で公判中=への飲食接待は事件前から行われていたが、贈賄罪の公訴時効が3年のため立件額は約6万円相当にとどまっているとした。論告では、自社の利益を最大化する目的で犯行を主導したとして「動機に酌量の余地はなく、果たした役割は重大」と指摘した。弁護側は「賄賂額が低額」などとして執行猶予付きの判決が相当とした。判決公判は26日午前11時から。

 起訴状によると、元代表取締役の被告は2019年9~11月、市発注の除染で出た土壌の輸送業務に関する指名競争入札2件の設計金額を元田村市職員の被告から教えてもらい、謝礼として計約6万円相当の飲食接待をしたとしている。