海鮮丼お待たせ!相馬の「斎春」 地震被害、仮店舗で営業再開

斎春海鮮丼などを目当てに訪れた大勢の来店者でにぎわう店内
最大震度6強を観測した昨年3月の地震で休業が続いていた相馬市の斎春商店は6日、仮店舗で営業を再開した。新鮮な魚介類を目当てに、大勢の来店者が訪れ、地震から10カ月近くを経て復活した「斎春海鮮丼」などを味わった。
店では本マグロやウニ、ボタンエビなどが堪能できる「斎春海鮮丼」のほか、刺し身定食、いくら丼などを提供。仮店舗のため、地震前に比べてメニューは限定せざるを得なかったが、仕入れにこだわった自慢の海の幸で来店者をもてなした。仮店舗前では、カレイやイカなどを甘辛く焼き上げる浜焼きも繰り広げられ、辺りには香ばしい匂いが漂った。
海鮮丼を注文した郡山市の会社員男性(50)は「地震の前にも食べに来ていたが、以前と変わらないおいしさだった」と笑顔を見せた。同店専務の斎藤智英さん(40)は「再開を待っていた常連のお客さんが来てくれ、海鮮丼に満足して帰ってくれたことが本当にうれしかった」と話した。
同店は地震で被災し、建物の使用が難しい状況が続いていた。仮店舗は、地震前まで営業していた店舗から西に約2キロ離れた場所に構えた。今後、新たな斎春商店を再建する予定。
仮店舗は相馬市尾浜字細田197。営業時間は午前11時~午後2時。問い合わせは同店(電話0244・38・8108)へ。
- 【速報】福島県で637人感染 新型コロナ
- HPVワクチン接種推進へ いわき医師会、プロジェクト始動
- ごみ処理の有料化「3月までに方針」 福島、排出量ワースト11位
- 「全国的議論に」「理解得て」 福島評議会、処理水放出で意見
- 会津北部大雨半年...戻らぬ被災前の生活 迫る居住期限、避難者焦り
- 葛尾産のエビで恵方巻き 村内で試験養殖、給食で提供
- 「伝統つながった」白河だるま市へ準備着々 11日に3年ぶり開催
- 閉校する湯本中への思いを曲に 箭内道彦さん、藤井敬之さん協力
- 東邦銀行...増収減益、22年4~12月期 投資信託の解約損失を計上
- 市職員名乗る男から電話...「なりすまし」230万円被害 郡山