IT特化学科新設へ 平商・四倉の統合高校、先端技術者を育成

 

 福島県立高校改革の後期実施計画(2024~28年度)で26年度に計画されている平商と四倉の統合校について、県教委は10日、情報を専門に学ぶ「情報技術科(仮称)」を新設する学科構成案を示した。県教委によると、ネットワークシステム開発や動画制作など情報技術(IT)に特化した学科設置は県内の高校で初めて。情報技術や人工知能(AI)の進展に対応できる人材が求められる中、システムエンジニアやクリエーターなど専門技術者の育成を図る考え。

 いわき市で同日開かれた懇談会で、県教委が示した情報技術科の概要案によると、統合校では生徒が基礎知識を学んだ上、2年次に2コースを選択する。「ITシステム」では、情報ネットワークシステムやスマートフォンアプリの設計、構築などを学んでもらい、システムエンジニアなどの養成を見据える。「ITデザイン」は、ポスターやウェブページなどのビジュアルデザイン、コンピューターグラフィックス、動画の作成などの技術を身に付けてもらい、クリエーター育成につなげる。

 生徒には、ITパスポートやグラフィックデザイン検定などの資格を推奨する方針で、基本情報技術者試験の一部免除ができる「認定校」を目指す。

 県教委によると、これまで県立高の情報関連学科は、ハード面の構築といった工業系や、オフィスソフト活用など商業系の系統として設けられており、システムの構築や管理に特化した学科はなかった。近年は全国的に同様の学科が増加し、全国の高校に20ほど設置されているという。県教委の中野正人県立高校改革室長は「情報技術やAIの発展に伴った人材育成が必要だ」と新学科を開設する狙いを説明した。

 学科構成案では情報技術科と平商にある流通ビジネス科、オフィス会計科、情報システム科(学科名称は全て仮称)の計4学科を設ける方針。既存学科を含めて教育内容を検討している。

 このほか、後期実施計画を巡り県教委は福島西と福島北、船引と小野、いわき総合と好間の統合を示している。