再びサッカー熱を 鏡石町でまちおこし、全国大会経験者募る

福島県鏡石町は、サッカーで高校か大学時代に全国大会への出場経験がある人材を、町地域おこし協力隊員として募っている。全国レベルの競技経験を持つ人材にまちづくりの活動をしてもらうことで、町内のサッカー熱の向上や競技人口の拡大を目指す。新年度に採用する。
町内では鳥見山多目的広場が1995(平成7)年、「ふくしま国体」サッカー競技の会場として利用された。2002年には鏡石中サッカー部が全国大会に出場しており、町の担当者は「かつてはサッカー熱がとても高い地域だった」と振り返る。
しかし現在は生徒357人が在籍する鏡石中でもサッカー部員が1、2年生合わせて7人にとどまり、町民とサッカーとの関わりが薄れつつあるという。町は、鳥見山多目的広場を人工芝化するなど環境整備に力を入れており、地域資源を生かそうと協力隊制度を基に人材起用に乗り出した。
町は協力隊員とサッカー関係者とのつながりを生かして年代別の教室や技術指導、トップ選手を招いたイベントを開催するほか、町民の健康増進の取り組みも展開したい考えだ。担当者は「町民に高いレベルの競技を体験してもらい、サッカー熱を再び盛り上げたい。熱意ある人の応募を期待したい」と呼びかけている。(秋山敬祐)
1人、来月28日まで
募集は1人で、2月28日まで受け付けている。全国大会への出場経験があれば年齢、性別を問わない。町内に住民票を移して居住でき、パソコンの基本操作や交流サイト(SNS)での情報発信ができることなどが条件。採用者は協力隊員に委嘱されるとともに、NPO法人かがみいしスポーツクラブが契約職員として雇用する。
募集内容は町ホームページから確認できる。問い合わせは同NPO(電話0248・62・1600)へ。
- 【速報】福島県で637人感染 新型コロナ
- HPVワクチン接種推進へ いわき医師会、プロジェクト始動
- ごみ処理の有料化「3月までに方針」 福島、排出量ワースト11位
- 「全国的議論に」「理解得て」 福島評議会、処理水放出で意見
- 会津北部大雨半年...戻らぬ被災前の生活 迫る居住期限、避難者焦り
- 葛尾産のエビで恵方巻き 村内で試験養殖、給食で提供
- 「伝統つながった」白河だるま市へ準備着々 11日に3年ぶり開催
- 閉校する湯本中への思いを曲に 箭内道彦さん、藤井敬之さん協力
- 東邦銀行...増収減益、22年4~12月期 投資信託の解約損失を計上
- 市職員名乗る男から電話...「なりすまし」230万円被害 郡山