福島大・岡野准教授が農学進歩賞 ウイルスと植物の免疫研究評価

 
日本農学進歩賞を受賞した岡野准教授

 福島大食農学類の岡野夕香里准教授(37)は、ウイルスと植物の免疫機構の関係に関する研究が評価され、本年度の日本農学進歩賞を受賞した。11日の福島大定例記者会見で発表した岡野氏は「研究を重ね、本県の農業活性化に貢献したい」としている。

 岡野氏は、ユリに病害を引き起こすウイルスが、植物の有する免疫機構の一つ「RNAサイレンシング」をどのように抑制し、免疫を回避しているかを明らかにした。さらに、モデル植物のシロイヌナズナが持つ新しいウイルス抵抗性遺伝子を見つけ、ほかの作物であるトマトに入れても強いウイルス抵抗性が発揮されることを明らかにした。

 岡野氏によると、世界的な人口増加に伴い食料不足が深刻化する中、病害で世界の15%の作物が失われている。植物ウイルスによる作物への被害は防除が難しく、今回の研究が果たす役割は大きいとしている。