浜通り新春インタビュー/ 内田いわき市長「学力向上に努力」

2023年が幕を開けた。新型コロナウイルス感染対策や経済再生、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出、継続的な復興への対応など浜通りの課題は山積みだ。新年を迎え、政財界のトップに展望などを聞いた。
◇ ◇
<浜通り新春インタビュー> いわき市長 内田広之氏
―市政の抱負を。
「政策の一丁目一番地が人づくりであるということは変わらない。新たに設置した学力向上チームで学力調査や独自のアンケートを含めた学校ごとの『学校カルテ』の作成を進めている。授業改善や各学校が抱える課題への効果的な指導、助言で学力向上に努めたい」
―市政の課題と対応は。
「防災については、自主防災組織の充実強化や要支援者の実な避難態勢の確立に努める。医師確保についても、市の医療構想会議で診療科ごとに必要な医師数を明確にし、計画的に取り組みたい。福島国際研究教育機構とも産学官一体で連携し、雇用創出や若者の環流を目指す」
―J2に昇格するいわきFCに対する期待や支援は。
「アウェーサポーターをはじめとした観光交流人口増加の受け入れ態勢を整え、街全体で盛り上げたい。会場の湯本でも駅前再生に取り組んでいる。混雑や駐車場の問題も出てくるので、試合会場まで歩いてくれた人に特典を出すなどさまざまな事業を検討したい」
―デジタル化や構造改革にも取り組んでいる。
「新年度の政策の方向性や構造改革の取り組みをまとめた『いわき版 骨太の方針』を示したことで、庁内から思った以上に新たな事業やアイデアが出ている。人事制度改革も進め、政策と一体となった体制の強化を進める。行政デジタル化に加え、公共交通機関のキャッシュレス化に取り組むなど必要な行政サービスを実行していきたい」
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