「ものづくりで地域貢献」 デンソー福島新社長、水素製造も展開へ

 

 デンソー福島(田村市)の社長に就いた川島俊哉氏(59)は16日、福島民友新聞社の取材に応じ、「どのようなものづくりで福島、東北に貢献できるかを考えていきたい」と意気込みを語った。

 ―就任の抱負を。
 「前任の米国の会社は福島と同じカーエアコン関連機器などを製造しており、ものづくりの経験を福島でも生かせる。2千人規模の会社だったため、従業員が現在約500人のデンソー福島がこれから成長するに当たって、管理の面でも経験を役立てたい」

 ―半導体不足や物価高の影響は。
 「(自動車関連機器の)生産に大きな影響が出ており、先行きや景気も不透明な状況だ。そのような中、生産量や車の電動化に伴う製造工程の変化などに、いかに柔軟に対応できるかが求められている。電動化は思う以上に大きく進んでおり、どういった生産品目で地域に貢献できるかを慎重に見極めたい」

 ―県とトヨタ自動車と連携した水素利活用の社会実証を進めている。
 「(自社工場のガス炉で自家消費するための水素をつくる)水電解装置を近く設置し、試験的に水素製造を始める。テストを経て、新年度末ごろには実際にエネルギーとして利用を始める計画だ。水素をエネルギー源とした新しい生産システムの構築に貢献し、広く産業界で横展開できるようにしていきたい」

 ―郡山市を拠点とするバレーボールVリーグのデンソーエアリービーズへの思いは。
 「チームが強くなれば地域の皆さんに頑張ってもらえるし、多くの人に試合を見てもらえる。そのための後押しをしていきたい」