全国初、複数企業の商品集う冷食自販機 大熊

 
「大熊の食の選択肢を広げたい」と語る幾橋企画調整課長と山口代表理事(左)

 冷凍食品の新たな価値を発信する「フローズンエコノミー協会」は16日、大熊町に同協会加盟企業の冷凍食品をそろえた自動販売機を設置した。協会によると、新型コロナウイルス感染拡大後に食品の冷凍自販機が増えているが、複数企業の多彩な商品を1台で販売する自販機は全国で初という。

 自販機を設置したのは、大熊町大川原地区のニューヤマザキデイリーストアの入り口で、熊本のうなぎ弁当や兵庫の駅弁、本県の若武者のラーメン、崎陽軒の餃子(ギョーザ)などをそろえた。

 同協会は冷凍食品の販路拡大に向け、会員企業の複数食材をそろえた自販機を設置する計画を進めていた。同協会の山口翔代表理事によると、当初は宣伝効果もある東京・大手町での設置を企画していたが、旧知の大熊インキュベーションセンターの担当者から「大熊の食の選択肢が少ない」と聞き、復興が進む大熊への第1号設置を決めたという。自販機は24時間販売。

 幾橋功町企画調整課長は「食の選択肢が広がることに加え、現地に行かなくては食べられない食品を買いに多くの人が大熊を訪れ、交流人口が増えることも期待したい」と語った。町内ではインキュベーションセンターや町役場の無人売店でも冷凍グルメを販売する。山口代表理事は「販売状況を踏まえ、商品の入れ替えなども行いたい。福島の地でニーズを調べて設置を拡大したい」と述べた。