「やりたいことする機会奪った」 郡山の兄刺殺事件公判、被告謝罪

 

 郡山市桑野のアパートで昨年6月、同居する兄の首をナイフで突き刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた同市桑野、無職の男性被告(59)の裁判員裁判第2回公判は17日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)で開かれ、被告は被告人質問で「兄もやりたいことがあっただろうに、その機会を奪い本当に申し訳なかった」と謝罪した。

 被告人質問で被告は、精神疾患を患う兄の入院や自身の生活保護受給などのために自分なりに動いたが、解決できなかったとした。

 事件時には、処方された薬を飲まず、独り言が多かった兄の「ばかにしてんじゃねえぞ」などの言葉が、自分や同居する母親に向けられていると感じたと説明。「このままでは今後も兄のことで頭を抱えて暮らすことになると思った」と振り返った。18日は論告などを行い結審する。