サバ陸上養殖施設地鎮祭 浪江、新技術を世界へ展開

 
工事の安全を願った地鎮祭

 プラント大手の日揮(横浜市)が浪江町で整備を進めているサバの陸上養殖実証施設「陸上養殖イノベーションセンター」の地鎮祭が17日、同町北幾世橋の現地で行われた。センターは2024年2月の完成予定で、関係者が工事の無事故を願った。

 日揮といわき魚類の出資で設立した事業主体のかもめミライ水産、施工を担う奥村組などから約35人が出席して行われた。神事に続き、日揮の山口康春副社長が「陸上養殖は持続可能な水産業を実現するための一つの方策。センターでは陸上養殖の普及に必要な技術開発や実証試験を進める。浪江で生まれた新しい技術を日本から世界へと展開したい」とあいさつした。

 北産業団地の敷地7900平方メートルに鉄骨平屋の生産プラントや簡易加工場などを建設する。まずはサバの養殖を24年から始め、27年までに年間60トンの生産を見込む。人工知能(AI)で生産を制御するシステムを確立する中で、別の魚種の養殖も視野に入れている。

 また、今年は岡山県の施設で先行的に陸上養殖したサバを使って県内企業に向けた試食会などを開き、本格稼働を前に需要の拡大を目指す。