浜通り新春インタビュー/ 立谷相馬市長「地域経済の再活性化」

 
「市の将来像を描いていく1年にしたい」と語る立谷市長

 <浜通り新春インタビュー> 相馬市長 立谷 秀清氏

 ―昨年1年を振り返って。
 「新型コロナウイルス禍という歴史的にも特殊な事態の中で大規模地震に襲われたが、市民は厳しい状況によく耐え、市民を支える側の行政も強い覚悟を持って、行政機能の維持や発揮に努力を重ねた。全市にわたり対策を要する災害だったことを思えば、改めて市民の力と行政の機能が試された1年だった」

 ―今年の目標は。
 「収束が見通せない新型コロナウイルス感染症から市民の健康を守ることを前提にしながら、地域経済を再活性化する。また、昨年の地震からの復旧の途上にあるが、次の災害への備えを強化することも忘れてはならない。東日本大震災や度重なる災害を経験して、強く実感することだが、平穏な日常生活に勝る幸福はない」

 ―社会情勢をどう見るか。
 「現在の世相は厳しく、対応に臨まなければならないと認識している。地域の存続に大きな影を落とす少子高齢化や世界情勢に起因するエネルギー価格の高騰、物価高などさまざまな課題がある。そんな中で、岸田政権の目標とする新資本主義やデジタル社会の実現、こども家庭庁創設に代表される新政策への対応など、現行の政府の方針に沿った地域社会としての適切な行動がこれから求められることになるだろう」

 ―市民へのメッセージは。
 「対話を進めながら、相馬市のあるべき姿をみんなで考えていきたい。市民と行政が一丸となって将来像を描いていく1年にしたい」

    ◇   ◇

 2023年が幕を開けた。新型コロナウイルス感染対策や経済再生、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出、継続的な復興への対応など浜通りの課題は山積みだ。新年を迎え、政財界のトップに展望などを聞いた。