新地-いわき結ぶ散策コース全ルート設定へ 23年度完成見通し

 

 うつくしま浜街道観光推進会議が新地町からいわき市で設定を進めている全長220キロの散策ルートは早ければ新年度中に完成する見通しとなったことが分かった。名称は「ふくしま浜街道トレイル」と決定。これまでに浜通り13市町村のうち沿岸部10市町をつなぐ暫定ルートを作成しており、新年度までに残る3村に派生するルートをつくる考え。

 ルート整備は、環境省が青森県八戸市~相馬市に整備した総距離1025キロの東北太平洋自然歩道(愛称・みちのく潮風トレイル)の開通がきっかけ。潮風トレイルを運営するNPO法人みちのくトレイルクラブに「いわきまで道を延ばしてほしい」との要望があり、同推進会議で協議を進めてきた。当初は「うつくしま浜街道トレイル」の仮称だったが、正式名称を決めた。

 推進会議によると、これまでに沿岸部の新地、相馬、南相馬、浪江、双葉、大熊、富岡、楢葉、広野、いわきの10市町を南北につなぐルートを暫定で定めた。今後は残る飯舘、川内、葛尾の3村に派生する内陸ルートを設定、全ルートを完成させる計画だ。ルートはマップにして周知する考えで、各市町村への案内拠点づくりなども検討する。担当者は「沿岸部を歩いてもらうことで復興の状況を地域の人と触れ合って知ってもらえる」と意義を語る。将来的にみちのく潮風トレイルとの接続も目指す。

 22日に双葉でシンポ

 うつくしま浜街道観光推進会議は22日、双葉町産業交流センターで、ふくしま浜街道トレイルの設定に向けたシンポジウムを開く。

 NPO法人福島ダイアログの安東量子理事長、NPO法人中之作プロジェクトの豊田善幸副代表理事、HITOkumalabの佐藤亜紀代表、宮城大の小沢晴司事業構想学群教授らが登壇、トレイルコースの意義や活用方法などについて、講話や意見交換を行う。問い合わせはNPO法人みちのくトレイルクラブ(電話022・398・6181)へ。