プログラミング学習、AIが「家庭教師」 会津大、システム提供へ

 

 会津大は新年度にも、中学、高校生がプログラミングを自主学習するのに役立つシステムの提供を始める。生徒がプログラミングに関する問題に回答して送信すると、人工知能(AI)が自動採点して改善点を指摘するほか、理解度に合わせて出題する仕組みだ。同大は「AIが家庭教師のような役割を果たすことで、ロボット開発で本県復興を担う人材を育てたい」としている。

 システムは、政府が浪江町に設置する福島国際研究教育機構(F―REI)のロボット先行研究事業の一つで、会津大が一般公開している既存のプログラミング問題オンライン採点システムを改良する。生徒がロボットやAIを動かすプログラミング問題の中から選んで回答すると、AIが個々の理解度に応じて次に解く問題を提案する。上級者向けとして、プログラミングすることでロボットがどのように動くかを想定実験できる機能も搭載する予定だ。

 開発担当の渡部有隆上級准教授(43)=ソフトウエア工学=は「基礎から始まり、最先端のロボットを動かすレベルまで学べるシステムにする」と意気込む。

 プログラミングを含む「情報科」は本年度から高校の必修科目となったものの、本県は専門の教員が少ないのが現状だ。文部科学省の調査によると、県内で情報科の普通免許を持たずに授業を担当している教員の数は45人と全国65の都道府県・政令指定都市で3番目に多く、専門の教員の確保が喫緊の課題となっている。こうした状況もあってか、全国の高校生や高専生がプログラミングの技術を競う「パソコン甲子園」の成績を分析すると、予選も含めた県内参加校の平均点は全国トップレベルにある東京都と大きな開きがあるという。

 渡部氏は県内の高校で月1、2回ほど出前講座を開き、生徒にプログラミングを指導している。システムの提供開始後は出前講座の際などに呼びかけることで利用者を増やしていく考えだ。渡部氏は「プログラミングの才能がある人材がいても、指導者と出会わなければ埋もれてしまう。システムを利用してプログラムを本格的に学んでくれるとうれしい」と話した。