県民健康調査の研究内容を発信 福島医大、3月に国際シンポ

 
シンポジウムの開催をPRする(左から)大平氏、神谷氏、田巻氏

 福島医大放射線医学県民健康管理センターは3月4日、福島市の福島医大福島駅前キャンパスで、県民健康調査の研究内容などを紹介する国際シンポジウムを開く。医療従事者や行政関係者のほか、一般の来場も呼びかけている。

 5回目の今回は国内外の専門家10人が参加する。前半では震災後から続く調査で得られた科学的知見を発信する。米国立がん研究所がん疫学・遺伝学研究部門放射線疫学研究室主任研究員のキャリー・M・キタハラ氏が、放射線だけではないがんの要因についてリモートで基調講演するほか、医大からは外部被ばくと健康診査の関係などについて最新の研究を報告する。

 「暮らしと未来につなげるヘルスコミュニケーションを考える」と題した後半は、研究成果などを広く発信する方策について考える。リモートによる基調講演では、ハーバード大T・H・チャン公衆衛生大学院名誉上級講師のリマ・E・ラッド氏が健康情報を入手して活用する能力「ヘルスリテラシー」について語る。

 開催時間は午前9時~午後4時30分。参加無料、事前申込制、同時通訳あり。会場の定員は75人。申し込み締め切りは2月26日。ビデオ会議システム「Zoom」によるオンライン参加も可能。問い合わせは事務局(電話024・581・5454)へ。

 「健康情報を知って」

 神谷研二センター長、大平哲也疫学講座主任教授、田巻倫明健康リスクコミュニケーション学講座主任教授は「県民を支えてきたのは科学的エビデンスに基づく健康情報。県民健康調査を国内外に発信し、健康情報を正しく知ってもらう機会としたい」としている。