「浜街道トレイル」モデルルート発表 夏ごろの開通目指す

 

 うつくしま浜街道観光推進会議は22日、新地町からいわき市に至る全長220キロを歩いて巡る散策路「ふくしま浜街道トレイル」のモデルルートを示した。沿岸部10市町の名所や旧跡、復興拠点などを結び、浜通りの今を感じることができる構成とした。同会議は沿線自治体と協議し、夏ごろの全線開通を目指す。

 トレイルとは、歩きながら旅をするために造られた長く1本につながる道で、交流人口拡大の手段として各地で整備が進んでいる。浜街道トレイルのモデルルートは【図】の通り。新地町の磯山展望緑地を北端、いわき市の勿来海岸を南端に全7コースに分けた。

 各コースは、おおむね1泊2日か2泊3日で歩くことができるようにした。東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域があるため、JR双葉駅から大野駅までの間は電車での移動とした。トレイルの専門家が提示した道筋に、各自治体のお薦めスポットなどを加えて作成した。

 双葉でシンポ

 同推進会議は、ルート上にある各自治体と協議し案内看板の設置地点などを確定した上で、夏ごろに詳細なトレイル用のガイド地図を作成する。地図完成を踏まえる形で開通を宣言し、式典などを開く計画を描いている。22日には双葉町で関連したシンポジウムを開き、推進会議の井上直美議長は「世界のトレイル愛好者に浜通りに来てもらうルートへ育てていきたい」と語った。飯舘、葛尾、川内の3村を通るルートは今後、策定する。

 東北地方のトレイルを巡っては、環境省が青森県八戸市~相馬市に整備した総距離1025キロの東北太平洋自然歩道(愛称・みちのく潮風トレイル)が知られている。将来的には「ふくしま浜街道トレイル」との連結も視野に入れる。