昨年住宅火災1件、過去最少 喜多方消防本部管内、対策強化奏功

 

 喜多方地方消防本部管内(喜多方市、西会津町、北塩原村)で、昨年1年間に発生した住宅火災の件数は1件(前年比8件減)で、1971(昭和46)年の同消防本部の発足以降、最少となった。

 同消防本部によると、火災発生件数は20件(前年比11件減)で、過去2番目に少なかった。過去10年の火災の発生状況はグラフの通り。火災の原因は、マッチ・ライターが3件(同3件減)、たばこが1件(同4件減)、電気・配線が1件(同3件減)。例年、主な原因となる3項目は減少したが、放火が3件(同3件増)と増えた。同消防本部は「たばこの不始末など生活の中で生じる火災の原因が減った。地域で安全や防火への意識が根付いてきている成果」と分析する。

 火災による犠牲者を出さない取り組みとして、同消防本部は、住宅用火災警報器の設置率向上と高齢者対策を挙げる。住宅用火災警報器の設置率は、本年度から調査対象を拡大したことで83%(前年度比4ポイント減)となった。同消防本部は、火災予防週間に一般住宅を訪問した際、未設置世帯に設置方法や必要性を訴え、設置率を高めていきたい考えだ。高齢者の防火対策では「防火アドバイザー研修会」を昨年から始め、高齢者の訪問介護を行う福祉職員に防火の基礎知識や有事の対応を指導している。

 救急出動最多3238件

 喜多方地方消防本部の昨年1年間の救急出動件数は3238件で、過去最多となった。同消防本部によると、火災がゼロ件(前年比10件減)、交通事故が105件(同18件減)、水難事故が1件(同1件減)と減ったが、急病が2243件(同397件増)で大幅に増加した。

 同消防本部は要因について、新型コロナウイルスの感染者の搬送が138件(同124件増)や37・5度を超える発熱の搬送が618件(同225件増)となっていることから、新型コロナの影響が大きいとしている。