最強寒波...福島県内を直撃 全観測地点での「真冬日」は初めて

日本列島は25日、この冬一番の寒気が流れ込んだ影響で、各地で記録的な低温となった。福島地方気象台によると、県内も急激に気温が下がり、1976年の統計開始以降初めて県内全ての観測地点(30地点)で最高気温が氷点下となった。雪や風も強まった。26日も強い冬型の気圧配置が続くとみられ、気象台は交通障害や屋根からの落雪などに警戒を呼びかけた。南相馬市鹿島区では雪かきをしていた女性(71)が転倒し、けがをした。
25日午後3時現在の最低気温は22地点で今季最低となり、福島市鷲倉で氷点下15.1度、檜枝岐村で同13.1度、北塩原村桧原で同12.7度など。最高気温は広野町の氷点下0.5度が最も高く、最も低かったのは福島市鷲倉の同13.0度で、檜枝岐村同11.5度、北塩原村桧原同10.5度と続いた。25日午後4時現在の積雪は檜枝岐村と只見町で134センチ、南会津町南郷で94センチ、金山町で80センチ、福島市で19センチなど。
26日は、日中の最高気温が福島市で3度、いわき市小名浜で6度、会津若松市で0度など25日よりも高くなる見込みだ。
スリップ事故多発
交通も乱れ、県警によると午後1時ごろ、東北中央道下り線でスリップが原因とみられる単独事故が発生。福島大笹生―米沢八幡原インターチェンジ間上下線が一時通行止めとなった。25日午前0時~同8時半に高速道と一般道で起きたスリップ事故(速報値)は人身2件、物損35件の計37件。東北道や東北中央道、磐越道などの一部区間は吹雪による視界不良のため一時通行止めとなった。
JR東日本によると、山形新幹線福島―新庄間上下線のほか、奥羽線や磐越西線、東北線、只見線の一部区間で終日運転を取りやめた。計92本が運休し、約1万人に影響。26日も只見線の一部区間で見合わせる。
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