大雪「福島県内の足」混乱 福島-山形間、路線一時通行できず

 
寒さをこらえてバスを待つ高校生ら=25日午前7時40分、JR福島駅前のバスターミナル

 この冬一番の強い寒波に包まれた列島は、各地で車の立ち往生が起きるなど大きな影響が出た。県内でも列車の運休や高速道の通行止めなどが相次ぎ、市民生活の一部には混乱もあった。

 南会津町の会津高原南郷スキー場では25日朝、今季最も低い気温氷点下11度を観測した。営業に支障はなかったが、強風で頂上部のリフトは運行を中止。「(スキー場にとって)一番の敵は風でお客さまの安全を最優先した」と支配人の星秀則さん(60)。今季は暖かい日が続き、スキー場にとっては恵みの雪にもなったというが、「この地域は寒気が抜けた後に大雪になる。降雪への対応に追われるのはこれから」と話した。

 寒波の影響で、県内では列車運休や高速道の通行止めが相次いだ。山形新幹線福島―新庄が終日運休し、東北新幹線にも遅れが出るなど、JR福島駅では出発時間を知らせる電光掲示板に見入る人もいた。仕事で埼玉県に向かうという川俣町の会社員菅野和摩さん(30)は早めに自宅を出たものの、乗車予定の新幹線には遅れが。「余裕を持って出てきたのに、会議に間に合うか分からない」と不安な表情だった。福島市のタクシー会社には前日から多くの予約が入り、米沢市まで運転できるかとの問い合わせもあったという。

 同日午後には、雪のため東北中央道と国道13号がともに通行止めとなり、約2時間30分にわたって福島市から山形県に向かう路線がいずれも通行できなくなった。米沢市に向かっていたトラック運転手の北原和義さん(53)は福島市の道の駅に立ち寄り、「普段より2時間早く仕事を切り上げたが駄目だった。帰りは夜遅くになりそう」とため息をついた。

 物流にも影響があり、二本松市の運輸、物流業「丸や運送」では、予報を受けて事前に輸送ルートを変えるなどしたが、貨物の運送が遅れるなどした。特に兵庫県に雑貨を運ぶトラックは、北陸道経由の運行ルートから関東、東海方面のルートに変えたが、大幅に遅れが出ているという。佐藤仁社長は「最善のルートで運行しているが、天候だけは手が出しようがない」と話した。

 観光地には大きな影響はなく、会津若松市芦ノ牧温泉の芦ノ牧グランドホテルは数件のキャンセルがあった程度。担当者は「心配していたような大雪ではなかった。会津からの宿泊客が予定通り来てくれて良かった」と胸をなで下ろした。

 バス絡む事故相次ぐ

 24日夜から25日朝の県内では、路線バスが絡む事故も相次いだ。福島や会津若松両市、古殿町で乗用車や電柱に衝突する事故が発生。県警によると、福島市と古殿町では路面が凍結していたという。

 複数台絡む事故、常磐道1人けが

 25日夜、常磐道相馬―新地インターチェンジ(IC)間で複数の車両が絡む事故が発生した。県警高速隊によると、2台以上が絡んでおり、1人のけがを確認した。事故の影響で同IC間上下線は同日午後10時10分から通行止めとなった。