雄大な自然やスポーツ...非日常を体験 「エクストリームふくしま」

非日常を観光資源として展開する「エクストリームツーリズム」について、福島県は10日、県内各地のコンテンツを一体的にまとめて発信する取り組みを始めた。雄大な自然環境を誇る本県でしか味わえない刺激的な自然体験やスポーツを国内外にアピールし、エクストリームツーリズムの聖地化を目指す。
具体的な取り組みとして、「エクストリームふくしま」を統一ブランドに掲げる。その上で、▽見たことのない景色や感じたことのない刺激を得られる福島でしか味わえない体験▽体を動かし、全身で刺激を味わえる▽本県ならではの地形や自然環境を生かす―などの要件を満たすコンテンツを認定する。
コンテンツは「Adventure(冒険)」「X―sports」「Amazing view(絶景)」の3区分に分類、ホームページなどで公開する。県は交流サイト(SNS)などで影響力があるインフルエンサーを活用するほか、海外現地窓口を通した発信により、国内だけではなくインバウンド(訪日客)の誘客を進める。
12コンテンツ認定
県は、第1弾としてエビスサーキット(二本松市)で体験できる「ドリフトタクシー」や、アップダウンのある道が特徴という颯サイクル(いわき市)の「EXTREME RIDE」など、県内11事業所の12コンテンツをエクストリームふくしまとして認定した。
認定書の交付は10日、福島市で行われ、市村尊広県観光交流局長が事業者の代表者らに認定書を交付した。市村局長は「風評払拭に向けても『エクストリームふくしま』は重要な観光資源だ」と強調した。
安達太良山を登山し源泉を目指す「エクストリーム温泉」を展開する「cafe&activity nowhere」(猪苗代町)の渡辺幸嗣さんは「戦うべき相手は世界の観光地。きょうをスタートに世界に向けて福島の魅力を発信する」と抱負を述べた。