「ミニ大わらじ」奉納 福島・暁まいり、コロナ禍での代替行事

羽黒神社に奉納されたミニ大わらじ
福島市の伝統祭事「信夫三山暁まいり」の大わらじ奉納の担ぎ手でつくる「日本一の大わらじを担ぐ会」は11日、同市信夫山の羽黒神社にミニ大わらじを奉納した。新型コロナウイルス禍で、3年連続で中止となった大わらじ奉納の代替行事として行い、当地で約300年続く奉納の伝統をつないだ。
ミニ大わらじは縦1メートル、幅27センチに仕上げた。会員10人が参加して同市御山の大わらじ製作所を出発、福島成田山不動院や福島駅前などを経て羽黒神社までの市内約10キロの道のりを6時間かけて巡った。
暁まいりは江戸時代から続く羽黒神社の祭礼で、かつて神社に安置されていた仁王像に合った大わらじを奉納したことが由来とされる。
担ぐ会の小池雄一会長(67)は「人の手で神社に運ぶことが大切。伝統を途切れさせないよう続けていく」と話した。