複数凶器で襲われたか いわきの殺人1カ月、容疑者の特定急ぐ

いわき市山田町堀ノ内の自宅寝室で根岸三男さん=当時(77)=が殺害された事件で、根岸さんは複数の凶器で襲われた可能性があることが14日、捜査関係者への取材で分かった。事件は15日で発覚から1カ月を迎え、いわき南署捜査本部は延べ約1200人の捜査員を投入し、容疑者の特定を急いでいる。
捜査関係者によると、根岸さんは幅のある布のようなもので首を絞められたとみられるほか、頭や顔の骨にひびが入るほど強い力で暴行されており、幅のある布のほかに何らかの道具で襲われた可能性があるという。
根岸さんは1月15日午前、1階寝室であおむけに倒れていたところを同居する女性(75)が発見、110番通報した。死因は首を圧迫したことによる窒息とみられ、顔や頭などの骨に複数のひびが入っていたほか、両腕に暴行を防ごうとした際にできたとみられるあざが複数あったという。
根岸さん宅は木造2階建てで、玄関や窓ガラスが壊された形跡はなかった。救急隊が駆け付けた15日午前、玄関は無施錠だったため侵入することは可能だったとみられる。死亡推定時刻は司法解剖や目撃情報などから、14日午前6時~同日夕方とみられている。