食品ロス「知ってる」68% 消費者アンケート、20代が最も高く

県消費者団体連絡協議会は14日、県内の消費者に実施した食品ロスに関する本年度のアンケート結果を公表した。食品ロスについて「聞いたことがある、内容も知っている」と答えたのは全体の68.3%と前年度と同じだった。年代別では20代が71.6%(前年度比10.3ポイント増)と最も高かった。
食品ロスの半分が家庭から発生していることについて「知っている」と答えたのは73.3%(同6.3ポイント増)と全体の7割を超えた。年代別では70代を除き前年度より増えたが、特に30代が18.9ポイントの増加と顕著に増えた。年齢が上がるほど知っている人が増える傾向にあり、同協議会は「理解は広がっているが、若い人への啓発が必要」としている。捨てがちな食品は「野菜や果物」が28.2%、捨てる理由は「傷ませてしまった」が34.6%でいずれも最多だった。
環境を考えて商品やサービスを選択する「エシカル消費」については62.4%が「知らない」と答えた。
同協議会の高野イキ子会長は同日、県の国分亮子消費生活課長にアンケート結果を手渡した。アンケートは昨年6~10月に実施し、大学生ら県民1085人から回答を得た。