家族笑顔招く 郡山・高柴デコ屋敷、張り子ひな人形作り最盛期

 
絵付けされ丁寧に仕上げられる張り子のひな人形=郡山市・高柴デコ屋敷の橋本広司民芸

 桃の節句を前に、郡山市西田町にある高柴デコ屋敷の橋本広司民芸で、張り子のひな人形作りが最盛期を迎えている。

 約300年の伝統があり、今年は1月中旬から作業を開始した。素朴でかわいらしいひな人形のほか、三人官女や五人ばやしなどを一つ一つ手作りしている。和紙を張り合わせて胡粉(ごふん)で白く塗られた張り子に、筆で彩色して仕上げており、17代目の橋本広司さん(77)は「子どもたちが元気で健やかに育ち、家族が笑顔になるのを願っている」と話した。

 作業は2月いっぱい続けられるという。