地域再生大賞...東の食の会、なみえアートプロジェクトに表彰伝達

 
なみえアートプロジェクトのアート作品の前で、表彰状を受けた高橋さん

 全国の優れた地域づくり活動を応援することを目的とした、福島民友新聞社など地方新聞46紙と共同通信による「第13回地域再生大賞~創ろう新時代、希望掲げて」で、受賞が決まった本県関係の2団体への表彰伝達が15日、浪江町で行われた。

 本県からは東の食の会(東京都品川区、東北での活動拠点は浪江町)が特別賞の「きぼうのまち賞」、一般社団法人NoMAラボ(南相馬市)のなみえアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」が優秀賞に輝いた。

 東の食の会となみえアートプロジェクトは、いずれも浪江町の高橋大就さんが事業の中心を担う。東の食の会では専務理事・浜通り地域代表を務め、震災と原発事故で被災した浪江町を拠点に、マーケティングやブランディングを駆使して食の復興を手がけている。なみえアートプロジェクトを行うNoMAラボでは代表を務め、アートを通じ浪江町の記憶と未来をつなぎ、住民主体の町づくりを目指している。

 表彰式では、福島民友新聞社の小野広司編集局長が高橋さんに優秀賞の賞状と盾を手渡した。

 高橋さんは「こうやって活動できるのは浪江町の皆さんがいるから。NoMAラボはコミュニティー再生を目指す息の長い活動になる。浪江の良さを継承し、その上に新しいものを住民主体で築いていきたい」と話した。

 新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、東京での表彰式の開催を見送り、参加新聞社が地元の受賞団体に表彰状を贈る形式とした。