県民の真心届けたい 福島・NPO、ウクライナとトルコに物資

 
清野会長からウクライナやトルコに届ける支援物資を預かる小玉代表(右)

 国内外で被災地の支援活動などに取り組む福島市のNPO法人アースウォーカーズの小玉直也代表(51)は15日、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナと地震の被害に遭ったトルコの子どもたちを支援するため出国した。「子どもたちの笑顔につなげたい」と、本県で預かった支援物資や励ましの手紙などを携え、避難生活を余儀なくされる人々に勇気と希望を届ける思いだ。

 小玉さんは昨年、ウクライナの子どもたちに日本の高校生らがウクライナ語で書いた手紙を届けた。交流した子どもたちの笑顔を見て「深刻な状況にあるウクライナのことを一人でも多くの人に伝えたい」と決意、今回の活動につながった。

 今回は、福島キワニスクラブから寄せられた子ども用湯たんぽ50個、子どもたちに治療の説明などで利用される「キワニスドール」10体、寄付金約7万円を両国の子どもに届ける。

 また、ふたば未来学園高の生徒有志がウクライナ語で手がけた手紙を贈り、本県産のコメを使ったおにぎりを避難者に振る舞う。

 小玉さんは出国後、イラクなどを経由し今月下旬からトルコで支援活動を開始。3月1日からの約2週間は、ウクライナの避難者が過ごすポーランドの首都ワルシャワなどウクライナ周辺で活動する考えだ。

 小玉さんは出国前の15日、福島市で開かれた贈呈式に出席。同クラブの清野弘会長から支援物資を受け取り、「福島から心温まる支援を必ず届けたい」と誓った。