伝えたい私の結婚観 福島大生ら学生会議、理想を行政に反映へ

結婚や子育てについての意見を伝え合った学生会議
福島大の学生らが、若者の抱く結婚や子育てなどの考えについて意見を交わす学生会議が15日、同大で始まった。仕事と家庭が両立できる理想の社会の在り方について、議論を深めた。
子育て支援に取り組む福島市のNPO法人「こども緊急サポートふくしま」が、結婚や子育てについて若い世代の声を行政に届けようと主催した。初回の会議では▽結婚願望の有無、またなぜそう思うのか▽子育てする環境がどうあってほしいか▽ネックに思っていること―をテーマに、行政政策学類の3、4年生6人が考えを伝え合った。
結婚については、参加者から「自分たちの家庭を築きたい」「(結婚しない場合には)老後が不安」などの意見があった一方、「結婚しているイメージが湧かない」「仕事に力を注ぎたい」と必ずしも結婚を重視しない声もあった。全国的に未婚率が上昇していることについては、行政によるマッチングアプリサービスなどで、結婚に前向きな人同士を結びつける機会を増やすことなどの意見が出た。
今後、ほかの大学や短大の学生を交えて2回ほど会議を開く予定で、意見を基に課題解決に向けた要望をまとめ、福島市に提出する。会議の開催を発案した同大の佐々木蓮菜(れな)さん(4年)は「友人の多くが、結婚や出産に消極的な考えを持っていると感じたことが開催のきっかけだった。(行政の施策に)若い人の声を反映させたい」と話した。