高齢者、反射材着用44.3% 22年8月から上昇、地道な活動成果

 

 県警は16日、交通事故防止に効果があるとされる反射材用品の着用実態調査結果を発表した。県内29地区で行った65歳以上の高齢者の着用率は44.3%で、昨年8月公表の本年度第1回調査時の33.0%を11.3ポイント上回った。県警交通企画課は「各種ボランティア団体などの協力を得て取り組む地道な活動の成果」とした。

 調査は1月23~27日に、県内の各署などが選定した「反射材用品等着用推進モデル地区」の商業施設や駅、バス停留所、道路などで、65歳以上の計790人を対象に行った。

 地域別着用率は会津が50.0%で最も高く、相双の48.9%、県北の46.3%と続いた。いわきが33.8%で最も低かった。男女比では男性が45.5%、女性が43.3%で男性の着用率が女性を上回った。反射材用品の種類ではシールが最も多く、たすき、キーホルダー、照明器具が続いた。

 県警交通企画課によると、昨年、日没後に歩行中の事故で死亡した高齢者11人全員が夜光反射材を着用していなかったという。同課は「反射材は自分の存在を運転手に知らせてくれる。重要性や必要性を各種イベントや交通安全教室を通じて伝えていきたい」とした。