磐越西線4月1日再開通へ 22年大雨被災、不通の喜多方-山都間

会津北部を中心とした昨年8月の記録的大雨で被災し、不通となっているJR磐越西線喜多方―山都間(9.9キロ)の再開時期について、JR東日本が4月1日とする方向で調整していることが16日、分かった。同社は来週にも正式発表する。
記録的大雨によって喜多方市の濁川に架かる濁川橋梁(きょうりょう)が崩落した。復旧工事は、橋桁を支える橋脚を耐久性の高いものに替え、撤去した橋桁を利用する方法で進められている。現在は橋脚を工事している段階。不通区間がある野沢―喜多方では、同社が代行バスを運行している。
再開時期について、地元などから春の観光シーズンに間に合わせてほしいとの要望が出ていた。このため同社は、工事の進行状況を見ながら桜の時期を迎える4月1日を軸にしているもようだ。
関係者によると、被害を受けた磐越西線全体の復旧費は昨秋時点で総額15億円と見込まれている。費用の大半は橋梁工事で、復旧費は鉄道軌道整備法に基づき、国の補助を受けるという。