福島の野鳥1羽、高病原性と確定 鳥インフルのコハクチョウ
環境省と福島県は17日、福島市岡部で見つかった野鳥のコハクチョウ1羽を詳しく検査した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。遺伝子検査による鳥インフルエンザの陽性を受けて環境省が行った病原性検査で確定した。
同省は、3月12日までコハクチョウが見つかった場所から半径10キロ圏内を「監視重点区域」に指定、県が野鳥の監視を強化している。県内での野鳥の高病原性鳥インフルエンザの発生は、昨年2月に二本松市のマガモで確認されて以来、約1年ぶり。
県は鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触などの特殊な場合を除いて人には感染しないと考えられていることから、県民に冷静な行動を呼びかけている。死んでいる野鳥を発見した場合は素手で触らず、県自然保護課や、各地方振興局に連絡するよう求めている。