郡山で水素トラック実証開始 ヨークベニマル、商品配送に活用

配送に出発するFC小型トラック
水素で走る燃料電池(FC)小型トラックを使って県とトヨタ自動車が実施する物流の社会実証が17日、郡山市で始まった。ヨークベニマル(郡山市)が県内第1号としてトラックを本格運用し、物流施設から店舗に商品を配送する。
社会実証は、トヨタ自動車やいすゞ自動車でつくる株式会社「CJPT」などが中心。県内のスーパーやコンビニなど協力企業にFC小型トラックを順次導入し、水素ステーションの最適な配置や渋滞を回避できる運行ルートなどを検証する。2025年度までに県内で五十数台の運用を目指している。
トヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」で採用する水素タンクなどを商用に改良した。ミライの約2倍に当たる10・5キロの水素を搭載でき、1回の充填(じゅうてん)で、最大積載量(3トン)の荷物を積んだ状態で260キロ走行できる。充填に要する時間は5~10分ほど。
来月末にも1台運用
ヨークベニマルは3月末に導入する1台と合わせた2台を運用し、商品や書類を配送する。17日に郡山市で出発式を行い、セレモニーに続き商品を積み込んだトラックが市内の店舗に出発した。
ヨークベニマルの真船幸夫社長は「持続可能な社会実現に貢献したい」、内堀雅雄知事は「水素社会実現へ挑戦していく」と述べた。
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