「あいよし橋」架け替えへ 只見・国道252号、雪崩で流失

 

 雪崩で流失した福島県只見町田子倉の国道252号の鉄橋「あいよし橋」(延長93メートル)について、県は現在の場所から谷側に約130メートル離れた箇所に新たな橋を設置する。17日に南会津町で開いた対策本部会議で復旧計画を明らかにした。

 同様の雪崩が発生しても通行を確保できるよう架け替える。新たな橋(延長289メートル)と周辺道路を含めた復旧箇所の全体延長は480メートル。積雪による冬季通行止め区間(約14.4キロ)にあるため、復旧事業の完了には複数年を要する見込み。復旧額は約45億円を想定している。

 新年度から流失した旧橋の撤去工事に着手、国などの関係機関と詳細設計を進める方針。

 あいよし橋は昨年3月に雪崩による流失が確認された。その後、同国道は、橋桁などの損傷が確認された同橋東側にある「出逢橋」や迂回(うかい)路となる旧道の路面補修などが行われ、7月から再開通していた。現在は冬季通行止め中で、例年通り4月中にも再開通となる見込み。