福島市街地、困った...カラスふん害相次ぐ 学院大など対策要望

 
福島学院大駅前キャンパス近くで確認されたふん被害=1月24日(福島学院大提供)

 福島市本町の中心市街地でカラスによるふんの被害が相次いでいる。市は昨年5月、カラスの嫌がる鳴き声を流す音声装置をJR福島駅東口駅前広場に設置するなどして対策を進めているが、道路などに落ちたふんが市街地の景観に悪影響を与えているとし、駅前にキャンパスがある福島学院大などが20日、市に実効性ある対策を求める要望書を提出した。

 要望書は同大、同市本町親交会、同市本町商店街振興組合の連名。市役所を訪れた同大の桜田葉子学長は「学生や先生の体にふんが落ちたという話も聞いている。景観を損なうだけではなく、教育の場として衛生上も不安がある」として木幡浩市長に要望書を渡した。

 木幡市長は対策強化を約束した上で、ごみが散乱しないような集積所の在り方を検討する事業費を新年度当初予算案に計上すると表明した。市によると、中心市街地にカラスが多発する具体的な理由は分かっていないが、市街地のビルや樹木が根城になっているとみられる。木幡市長は「カラスを減らす対策として、飲食店などからのごみ出しのルール徹底が重要。(ごみ出しのルールが守られなければ)罰金も検討した方がいいのではないかと内部で協議している」と話した。