「自転車専用未舗装コース」整備へ いわき市、28年度利用開始

いわき市は、自然の地形や起伏を生かしたマウンテンバイク専用の未舗装道コース「オフロードサイクルパーク」をJRいわき駅から南東約3キロの平南白土地区に整備する。2026年度に着工、28年度の利用開始を目指す。市によると、総延長5.6キロのコースは県内最大規模だという。市が21日、計画を発表した。
事業区域は約14ヘクタールの山林で、初心者や中・上級者別に分けた三つのメインコースと、急勾配や自然環境を楽しめる五つ程度のショートコースを設ける。施設の中央を通る市道もコースの一部として活用する。年間約1万人の利用を目標としており、自転車競技団体による公認レースの誘致も目指す。
施設には、練習コースやパンプトラック、ジャンプコースで構成する技術向上用のエリアも設ける。幼児用のコースもあるほか、マウンテンバイク、幼児用のランニングバイクのレンタルも行う。
全国的に自転車利用の需要が高まる中、市は既存の舗装コース「いわき七浜海道」とは別に未舗装コースも整備し、市民の運動不足解消や交流人口拡大につなげたい考えだ。