5G活用、除雪車の遠隔運転に成功 ドコモが昭和で実証実験

 

 福島県昭和村で進む除雪車の自動運転に向けた実証事業で、NTTドコモなどは22日、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムと高精度な位置測位システムを利用し、除雪車を遠隔運転する実証実験に成功したと発表した。

 昨年度から実証に取り組んでおり、本年度は除雪車と村役場にある操縦室のオペレーターを5Gでつないで運転した。

 カメラ映像の範囲が広がり死角が減ったほか、車搭載カメラの増台、方向指示器の遠隔操作機能の追加、遠隔エンジン始動機能の低電力化により本格導入に向けてステップアップしたという。

 また、道路のセンターラインや路肩などの道路情報を仮想空間上に表示することで豪雪時の事故を防ぎ、安全性の向上への効果が見込めることも確認した。