会津坂下町役場の新庁舎、厚生病院跡地に 町長が方針

 

 会津坂下町は、町役場新庁舎の建設場所を町内の坂下厚生総合病院跡地とする方針を固めた。22日の町議会全員協議会で古川庄平町長が方針を示した。

 町は老朽化している現庁舎周辺に建て替えようとしていたが方針を転換。病院跡地は敷地が広くて、幹線道路にも面して利便性が良く、防災拠点としての機能を果たせるとして、懇談会などで寄せられた町民の意向も踏まえて変更した。

 町によると、病院跡地の利用面積は約1万平方メートル。町道坂下南幹線に接し、ゆとりのある駐車スペースも確保できるという。ただし、用地取得費が多額なことから、町は町議会などと協議しながら今後のスケジュールを決めるとした。現本庁舎の跡地は中心市街地が活性化するための土地利用、空間を整備する考え。

 新庁舎建設を巡っては、2018年に建設予定地を「現本庁舎・北庁舎・東分庁舎及び東駐車場用地」を適地として選定したが、財政上の理由により延期した。その後、財政状況が好転したとして22年から新庁舎建設事業を再開。建設場所についても再検討していた。