開花は50~80年に1度...幻の花「アガベ」咲く 郡山・逢瀬公園

 
全長約5メートルまで茎を伸ばしたアガベ。矢印の下は咲き始めた花=22日午後、郡山市・逢瀬公園・緑化センター

 郡山市の逢瀬公園・緑化センターのサボテン園で、数十年に1度花を咲かせるといわれる多肉植物「アガベ」が開花し始めた。開花後は枯れてしまう「幻の花」を見ようと、多くの人が足を運んでいる。

 アガベは米国南部や中南米に自生するリュウゼツラン科の植物。開花は50~80年に1度とされ、「センチュリープラント(世紀の植物)」とも呼ばれる。同園での開花は初めて。

 開花したのは、サボテンの収集家としても知られた元太田綜合病院理事長の太田辰雄氏の没後に遺族が県に寄贈した植物の一つ。昨年夏から花芽が伸び始め、全長約5メートルまで茎が成長した。今月20日に開花が始まり、下の方から黄色い小さな花を咲かせている。

 同センターによると、花は3月中旬ごろまで見られるという。サボテン園の開園時間は午前9時~午後4時30分。年末年始を除き年中無休。

 問い合わせは同センター(電話024・957・2221)へ。