山形新幹線の新車両「E8系」公開 JR東、24年春に運転開始予定

 
報道陣に公開された山形新幹線の新型車両「E8系」=宮城県利府町

 JR東日本は24日、新幹線総合車両センター(宮城県利府町)で、山形新幹線の新型車両「E8系」を公開した。来年春に営業運転の開始を予定している。山形新幹線では現行の「E3系」以来、約25年ぶりの新型車両の導入となる。

 先端部分の長さは、E3系より約3メートル長くなり、走行時の空気抵抗を軽減。営業最高速度が275キロから300キロとなる。車両デザインは山形県鳥の「オシドリ」をイメージした紫色などが外観に使われ、内装にも県花のベニバナを模して黄色などを使用した。

 2026年春までに15編成を完成させ、E3系と全て置き換える予定だ。今月末から試験運転を開始する。開発を担当した同社車両技術センターユニットリーダーの白石仁史さんは「内装は『山形に行くぞ』という楽しみを演出できるように仕上げた。にぎやかに過ごしてほしい」と話した。