福島県が観光新ポスター コンテスト入賞作品を採用

 
グランプリに輝いた高橋さんの作品を題材にした「来て」版

 県は24日、本県の魅力と今を伝える本年度版公式イメージポスター(5種類)と市町村版「来て」ポスター(10種類)を発表した。新たにフォトコンテストの入賞作品をポスターに採用。計約12万7000枚を作製し、県内外の企業や団体に無償提供して本県への理解と関心を高めてもらう。

 県クリエイティブディレクターの箭内道彦氏(郡山市出身)が監修。5連ポスターのうち「来て」「住んで」「ふくしま」にコンテスト入賞作品を採用した。

 「来て」は、グランプリに輝いた高橋充さん(63)=郡山市=のJR只見線の写真。高橋さんは「11年ぶりに完全復活する只見線を応援し、力になりたいと思った。誰もが安全に『来て』、見てもらえる場所からの風景を撮影した」と話した。「住んで」には優秀賞を受賞した田子保浩さん(いわき市)が会津美里町の伊佐須美神社、「ふくしま」には優秀賞の佐藤史和さん(伊達市)が桑折町の半田山自然公園で撮影した写真を採用。このほか「呑(の)んで」は全国新酒鑑評会の金賞受賞酒、「味わって」は県ブランド米「福、笑い」。

 市町村版は10市町村の名所や風景などを収め、うち9点にフォトコンテストの市町村賞の作品を採用。田村市は磯前神社を題材にした。コンテストは3580点の応募があり箭内さんや「TOKIO」の国分太一さんら5人が各賞を選んだ。

 県庁でポスターを発表した内堀雅雄知事は「福島のポスターをかわいがり、いろいろな場所に飾ってほしい」と話した。箭内さんは「まさに『飾る』という言葉にふさわしい、福島の素晴らしい風景を芸術的な感覚と技術で切り取った作品。(撮影者の)福島に来てほしい、福島を伝えたいという思いがあふれ出ている」と講評した。

 サイトから申し込み

 サイズはB1、B2、B3の3種類。特設サイト(https://fuku-official-posters.jp/order)などから配送を申し込める。問い合わせは事務局(電話024・563・6901)へ。

 ほかの受賞者

 ◇市町村賞 ▽二本松市賞=二階堂尚之(二本松市)▽玉川村賞=鈴木浩二(須賀川市)▽三春町賞=山口元広(三春町)▽矢吹町賞=丹野順子(矢吹町)▽北塩原村賞=佐藤真吾(会津若松市)▽猪苗代町賞=平塚雄蔵(郡山市)▽檜枝岐村賞=斎藤敏範(福島市)▽南相馬市賞=深谷美徳(富岡町)▽広野町賞=塚原哲(南相馬市)

 ◇審査員特別賞 ▽箭内道彦選=上原祐太郎(神奈川県)▽国分太一選=佐川栄治(栃木県)▽小杉幸一選=海老沢好男(栃木県)▽石井麻木選=宮野達也(会津若松市)▽県広報課長選=小森孝夫(会津美里町)