郡山の「フェスタ」建て替え決定 8月末で一時営業終了

福島県郡山市の郊外型ショッピングセンター「ショッピングモールフェスタ」の建て替えを巡り、イオンモールや施設を運営する子会社「日和田ショッピングモール」などは24日、建て替えを正式発表した。
8月末にイオン郡山フェスタ店などが入る本館の営業を一度終了し、建て替えに向けた取り壊し工事などを行う。
日和田ショッピングモールなどは、建て替え後の規模や新店舗の開店時期を未定とした上で「イオン東北と共同で最新の機能や設備を有し、地域に開かれた施設にすべく検討を進める」としている。現在営業する約90店舗については移転先の調整などを行っている。
関係者によると、店舗面積などは調整中だが、現在よりも大幅に拡大し、東北最大級の売り上げを見込む店舗となるもようだ。2026年前後の開店を想定している。フェスタは市道を挟んで北東側に本館、反対側には衣料品店やスポーツ用品店などが並ぶ「フェスタパワー」があり、フェスタパワーの一部店舗は9月以降も営業を続ける予定。建て替えを巡っては、市道の付け替えなどを郡山市に申請した上で敷地を統合し、建物の面積を確保する案も検討されている。
日和田ショッピングモールによると、フェスタは1996(平成8)年4月に開店。東日本大震災や本県沖地震で被災し、開店から約27年が経過したことなどを踏まえ、建て替えられる。
フェスタパワーなどを含めた現在の延べ床面積は約5万9千平方メートル。面積を広げる場合、県商業まちづくり推進条例の特定小売商業施設(店舗面積8千平方メートル以上)の立地に該当するため、今後周辺市町村など広域的な見地から調整が進む見通しだ。
県内のイオングループの大型店舗を巡っては、いわき市のイオンモールいわき小名浜店が2018年に開業した。伊達市ではイオンモール北福島(仮称)が24年度に開業する予定。